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【作業療法科】子どもたちと一緒につくる「スマホスタンド」

作業療法士を目指す学生たちが、放課後デイサービスに通う小中学生を対象に
「スマホスタンドづくり」のワークショップを開催しました。


「ギコギコ…」と音を立てながら、慣れないのこぎりに挑戦する子どもたち。
最初は思うように切れずに困った表情を見せますが、その隣にはすぐに学生が座り「ここを押さえてあげるね、一緒にやってみよう」と声をかけます。

二人で力を合わせると、少しずつ木が切れていき、「できた!」と子どもの顔に笑顔が広がります。


やすりがけでは「まだザラザラしてる…」と飽きてしまいそうになる子もいます。そんなとき、学生が「ここを磨くと、もっとツルツルになるよ。触ってみて!」と声をかけると、手触りの変化に気づいて再び夢中に…。絵を描くときに迷って手を止める子には、「好きなキャラクターでもいいし、模様でも大丈夫だよ。自分だけのオリジナルデザインにしよう!」と背中を押していきます。

ただ作業を代わりにするのではなく、子どもが「自分でできた!」と感じられるように、そっと支える。待ったり、褒めたり、手を添えたり。その工夫の積み重ねが、子どもたちの最後の「完成!」という喜びにつながりました。

こうした関わり方そのものが、まさに作業療法士の大切な視点です。学生たちは今回の体験を通して、知識や技術だけではなく「相手の気持ちに寄り添い、できる力を引き出すこと」がいかに大事かを、実際に肌で感じることができました。


作業の合間の休憩時間には、床に映し出された映像を使って遊ぶ「Wizefloor」も体験。


わいわいと盛り上がりながら、順番をしっかり守ってゲームを楽しみました。
普段はなかなか中に入らない子も、この時とばかりにみんなと一緒に動き回り、
さまざまな交流を楽しむことができました。

 

実はこのWizefloorも作業療法のひとつ
普段は授業の中で学生自身が体験していますが、今回は子どもたちに使ってもらうことで、
その効果をあらためて実感する機会となりました。

ITを駆使した理学療法・作業療法を実践的に学べるのも、本校ならではの大きな特徴です。

 

今回の活動で大切にしたのは、「できない子をフォローすること」。
「大丈夫、ゆっくりでいいよ」と声をかけたり、「ここは一緒にやろう」と手を添えたり...。
子どもたちが “いやにならないように” 工夫しながら最後まで完成に導く姿は、まさに未来の作業療法士の姿でした。


また、使用した木材は 能登半島地震で取り壊された家の被災古材 です。
災害で失われたものを新しい形に生まれ変わらせる――そんな思いを込めた活動でもあり、子どもたちも学生たちも、ものづくりを通して“命や暮らしの大切さ”を感じる時間となりました。

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ただの工作イベントではなく、子どもに寄り添い、困っている子どもたちの気持ちをくみ取り、一緒にゴールを目指す。この経験は、作業療法士にとって必要な力を育む “実践的な学び”です。
他の学校ではなかなか体験できない、地域の方々と直接ふれあいながら成長できる教育こそ、当校ならではの大きな特色です

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子どもたちの「できた!」という笑顔を支えられる喜び。
そんな学びができるのが、富山リハビリテーション医療福祉大学校です。
このような学びの環境で、一緒に作業療法士、理学療法士、介護福祉士を目指しませんか。

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