- #キャンパスブログ
【作業療法科】作業療法士を目指す学生たちの地域活動
作業療法士の仕事、みなさん知っていますか。
病院や施設、訪問リハビリテーションなど、医療や福祉の分野で活躍するリハビリテーション職として、作業療法士と理学療法士がありますが、作業療法士は食事や入浴、歯を磨く(これらひとつひとつを「作業」と考えます)など応用的な動作のリハビリテーションを行います。
また、身体的機能だけでなく、「精神」に対して治療を行うことも作業療法士のポイントで、作業活動を通して、精神に障がいのある人の社会適応能力の回復や、心のケアを図っていきます。
一方、理学療法士は、身体障がい者や高齢者、さらにはケガや病気で体が思うように動かせなくなってしまった人に対して、リハビリテーションを行う職業で、「立つ・歩く・座る」など日常における基本の動作ができることを目標に、理学療法にもとづいたリハビリを行います。
今回、大広田・浜黒崎地域包括支援センターからのご依頼をうけ、当校の教員と作業療法科の学生が「介護予防」をテーマに、地域のみなさまとe-スポーツやフレイル予防体操等、活動を行いました。
いつまでも元気に健康でいることって、誰もが望むことですよね。
また「元気」「健康」といっても、もちろん、身体の元気・健康もありますが、ココロが元気・健康でいることも、いつまでも幸せに暮らすために大切なこと。
今回のように、介護予防のために、さまざまなゲームや活動(=作業)を通して、ケガをしない身体をつくること、またそうした活動(=作業)をしながら、日常生活を送ることは大切ですが、作業療法士として、もうひとつ…
みんなと笑ったり、会話を楽しんだり、他の参加者と交流したり… 等、ココロが豊かに、穏やかに過ごせること、また、ココロとカラダが元気に、健康で、幸せに過ごせる… こうしたところを大切にしながら仕事をしていくのが作業療法士です。
学校の授業でも、作業療法士の仕事は、社会復帰にむけて機能を回復し、日常生活をスムーズに行えるようにするためのリハビリ(ゲーム、スポーツ、創作活動等)を行う、というふうに習っていますが、その方法・活動を知るだけでは、患者さまに寄り添い、患者さまの「こうありたい像(目標)」に向かってサポートしているとは言えませんよね。
もちろん、そのために演習・実習がありますが、富山リハビリテーション医療福祉大学 作業療法科では、学校の外にでて、実際の体験を通して、実際を知る学びにも力を入れています。またこうした学びは、専門学校で学ぶからのこそできる学びでもありますし、当校が「職業実践専門課程」の認定校だからこそできること。
職業実践専門課程の認定校って?
作業療法士・理学療法士になるための基本・応用的な知識・技術・技能を身につけるという基本の学びがありますが、その学びを病院・施設等と連携しながら最新の知識・技術・技能等を通して学びの理解を深めたり、高めている学校であることを国が認めた学校のことをいいます。
当校は、県内で唯一、リハビリ職を目指す職業実践専門課程の認定校です。
今日の参加者はみなさん、活動に積極的な方ばかりでしたが、もしかすると参加者の中には、ゲームは苦手だな… とか、誰かと一緒に何かをすることが苦手だな… という人もいるかもしれません。
学生たちは、参加者のそばに立ち、はっきりとゆっくりとした言葉で、その方のココロとカラダに寄り添った対応をしていきます。例えば、参加者の方が喜びを身体で表現していれば、学生たちも声を出して笑ったり、全身で喜びを表現したり… 一方で、活動がうまくいかず言葉が少なくなってしまった人には、「大丈夫ですよ!みんなで楽しみましょう。」と声をかけ、この後の活動にいいかたちでつなげたりして…
そういう、ひとりひとり異なる性格、個性、価値観、生活環境、そうしたことを大切にしながら声をかけ、「できる」をサポートする、それが作業療法士の仕事ですし、当校では学生に対して、現場に出る前に、たくさんの人との関わりを通して、作業療法士になるための知識・技術はもちろん、学生自身のココロとカラダの成長を4年間かけて大切に、じっくり育てていくことが作業療法科の学びの特徴です。
目の前の方自身の気持ち、身体、生活について考え、その方と継続的に関わることができる数少ない対人職の仕事、作業療法士。
もちろん、この仕事に就くために専門的な知識や技術を得ることももちろん大切ですが、人を思いやる仕事をしたい!という気持ちが作業療法士としての活躍を支えています。
目の前の誰か大切な人のために仕事がしたい。
その大切な方の身体とココロに寄り添う仕事がしたい。
そう考えているあなた! 富山リハビリテーション医療福祉大学校で 作業療法士 を目指しませんか。
オープンキャンパス スケジュール・お申込みは こちら